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「どうせ何を言ってもこのまま退院するつもりだろ?なら暫くは俺の家に住め。」
「いや、でも……、」
「…… 15班隊長命令だ、カミコ。」
「ッ…… 。」
シカクは強行手段を取る。
隊長命令だ、といえばカミコが断れないと知っていたから。
シカクが住めと提案したのには他にも理由が存在した。
「よし。なら今から退院の手続きを取ってきてやるから。カカシ、部屋に残っててくれ。」
「わかりました。」
「シカマル、行くぞ。」
なんなんだよもう…なんて顔に出しながらもシカクの後に次いでシカマルは部屋を出る。
その様子をただただ見ているカミコだった。
部屋に残ったカカシは、カミコの方を向いた。
「言っておくけど、無駄な事はしない方がいいと思うよ。」
「…何のことでしょうか。」
「木の葉を出るつもりでしょ?カミコ。」
「……。」
「あの人は…絶対それをさせないよ。だってカミコはもう立派な木ノ葉の忍で、仲間で、シカクさんの相棒だ。」
「…………、」
カミコはカカシの言葉に、ただただ下を向いたままだった。