今日の面会時間が終わり、シカマルは自宅へと。
三代目とシカク・カカシは火影邸へと戻る。
「まぁ起きた事はもうしょうがない。じゃが、この件でカミコの心にまた一つ負荷を追わせてしまう事になってしまったな……。」
「まさか、とは思ってはいたんですが…。兄が関わっていたことがこれで明らかになってしまいましたから…。」
「傷も心配ですが、今はカミコの心の方が心配ですね。『ちょいと邪魔するよー!』
勢いよく扉が開かれ、現れた人物に皆目を見開いた。
「つ、綱手様!?」
「どうしてこちらに…。」
「遅かったのぅ綱手よ。」
「うるせぇぞじじい。まぁた呼び付けやがって、私はアンタの駒じゃねぇんだ。…で?私が呼ばれたってことは重症人がいるのか?」
彼女は綱手。
伝説の三忍と謳われるうちの一人であり、医療忍術に特化している。
三代目の指示の元、シカクが綱手を連れ病院へと共に向かった。
「虹の生き残り、か。」
「はい。12歳で背負うはずのないモノを沢山背負ってる子なんです。」
そんな話をしていると、カミコの病室前が騒がしくなっていた。
「なんだ、どうした。」
「つ、綱手様!?あ、ここの患者の心肺が停止してしまってっ。」
「心停止!!!???」
「大丈夫だ、私に任せろ。そのために来た。」
そうシカクの肩をポン、と叩き綱手は病室へと入る。
シカクはただただ茫然としながら病室前の椅子に腰を掛けた。