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半日かけ木ノ葉へ戻ればシカクはカミコを病院へと担ぎ込む。
シカマルとカカシで現状の報告をしに三代目の元へ行き、それきいた三代目も二人と共に病院へと向かう。
扉の前にはシカクが椅子に座っていた。
「親父!」
「シカクさん!!」
「三代目……。二人とも報告ありがとうな。今さっき集中治療室に入ったとこだ。」
「事の詳細は聞いた。…恐らく夢幻眼治癒術を使ったんじゃ。あれは見た目の傷を綺麗に治す治癒術であって、根本的な医療忍術とは違う。
肩の件も傷を綺麗にしただけで痛みも伴う。それと一緒じゃ。
……これはあくまで推測じゃが、お主らが幻術にかかっている最中に深手を負ったが心配させまいと主らを解除する前に治癒術をかけたんじゃろ。
だが、失った血液が戻るわけじゃない、だから身体が冷たくなっていたんじゃろう。」
シカクもカカシも自分達の不甲斐なさを悔いていた。
「…(俺が油断した所為だ。)」
下忍である、守る立場にあるシィに大怪我を負わせてしまった。
それは隊長であるシカクの失態である。
それを悔やまないはずがなかった。