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「ありゃカミコなりの優しさだシカマル。」
「…、」
「さっきまでお前ガチガチに緊張してたからな。」
くすっと笑みを浮かべシカクはまた戦闘の方へとスピードを出す。
シカマルはハっと乾いた笑いをした後、キッと気合をいれた。
もう弱音をカミコの前じゃ吐かねぇ、そう決めて。
一同は目的の場所へと急いだ。
途中休憩を挟みながら、今は音の国境内。
いつ音の襲撃にあっても、その不穏な動きをしている里の忍の襲撃にあっても可笑しくない。
四人は慎重に目的の場所へ向かった――――筈だった。
「……カカシ。」
「えぇ。…二人ですね。」
シカクとカカシはぴたっと動きを止める。
気配を感じる忍の数は二人。
「なんだなんだ、今日は客人が来るなんてきいてねぇぞ?」