「ありゃカミコなりの優しさだシカマル。」


「…、」


「さっきまでお前ガチガチに緊張してたからな。」








くすっと笑みを浮かべシカクはまた戦闘の方へとスピードを出す。
シカマルはハっと乾いた笑いをした後、キッと気合をいれた。

もう弱音をカミコの前じゃ吐かねぇ、そう決めて。



一同は目的の場所へと急いだ。









途中休憩を挟みながら、今は音の国境内。
いつ音の襲撃にあっても、その不穏な動きをしている里の忍の襲撃にあっても可笑しくない。


四人は慎重に目的の場所へ向かった――――筈だった。








「……カカシ。」


「えぇ。…二人ですね。」








シカクとカカシはぴたっと動きを止める。
気配を感じる忍の数は二人。






「なんだなんだ、今日は客人が来るなんてきいてねぇぞ?」





 
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04:兄・神楽クロツキ
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