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カミコはそのままカカシに抱えられ木ノ葉へとやってきた。
火影室で待っていたのは三代目火影と、その側近相談役の奈良シカク。
事の重大さは三代目の耳にも入っていた。
錯乱とは違う茫然と立ちすくむカミコをみて、この場にいる誰もが声を掛けられないでいた。
里を襲った奴らの目的は恐らく【カミコの夢幻眼】だ。
それはカミコも分かっている事だろう。
あの時、夢影にしっかり意見していればよかった。
後悔と、12歳で背負いこむはずのない罪悪感が、カミコの心を押しつぶす。
そんな中、この暗部を率いたカカシがカミコの背をぽん、と軽く叩いた。
「彼女、うちの里で引き取りましょう、三代目。」
そんな事を言う男の言葉を必死に保つ意識の中で聞き取ることしかできなかった。
カミコを引き取る。
それはつまり木の葉に少なからず危険が迫る可能性がある、ということだからだ。