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それから里に帰るまでの間、猪鹿蝶が声をかければ、終始シィは何とも言えないような表情をし、会話は無いにしろ、簡単に首を縦に振ったりなどをしていた。
今までとは異なるこの空気は決して悪いものではなかった。
それは見守っていたシカクにも伝わった。
これをきっかけに、なにか吹っ切れてくれればいいんだが。
そう願うシカクである。
「よし、今日の任務は終了だ。みんなご苦労だったな。俺は報告があるから、気を付けて帰れよ。」
四人はお辞儀をし、シカクの元を去る。
シカクは火影室へと向かったのだった。
カミコは早々に家に帰り、鍵を閉めた後ベッドの上で刀剣を握りしめたまま座る。
「………駄目だ。」
木ノ葉に居ると可笑しくなってしまう。
自分の頭の中がぐしゃぐしゃになってしまう。
ペースに巻き込まれてしまう。
「 このままだと、私が駄目になる ………、」
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