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時刻は任務を受けてから3時間が過ぎようとしていた。
三代目と側近であるシカクは、ただただ驚愕の顔を浮かべていた。
有能だと聞いていたが、まさかここまでとは。
山積みだった資料の山がどんどん減っていっている、というよりほぼなくなったに等しい。
木ノ葉一の頭脳を持ち合わせているシカクですら時間がかかるものを、一介の下忍であるカミコがものすごい勢いで処理をしていっているのだ。
「…いやはや、これはなんとまぁ。」
「……驚きましたね。事務系の方まで有能とはまた。」
カミコは作業をこなす中、ギリっと人知れず下唇を噛みしめていた。
「(…私との任務がある所為で、本来の側近という仕事であるシカクさんの仕事がこんなに溜まっていたなんて………。)」
特例設置の15班。
本来は存在しないものであり、自分が来た事によりシカクの仕事を倍以上増やしてしまったのだ。
気にするな、というのには無理がある。