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「お、無事に戻ってきたか。……して、15班はどうしたんじゃ?」
「増援有難うございました。負傷者と深手を負ったカミコをシカクさんが病院へ引率してくださってます。」
「カミコが深手じゃと!?」
「あぁ命に別状はありません。最後に気絶していなかった忍のチャクラ刀がカミコの肩に結構な深さで刺さってしまいまして。
……あの子の強さは本当にすごいと思いました。流石、というしかありませんね。」
一方病院の待合室ではシカクが待っていた。
「お。終わったか。どうだった?」
「……たかだか15針です、問題ありませ『問題大ありだろうが!!!』
きぃぃぃぃぃぃんっと響くシカクの声に流石のカミコも目を見開いて驚愕した。
「ったく…シカマルだったら泣き叫んでるところだぞ。
……お前、その傷が治るまでは奈良家に泊まれ。」
「遠慮します。」
「駄目だ。」
「いいえ、結構です。」
「カミコ。」
キっと真剣なまなざしで食い入るように見られるカミコ。
こうなってしまえば何も言えなくなるカミコは、下唇を噛みながらもわかりました、と了承した。