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「風遁・大突破!!」
カミコの術で吹き飛んだのは左に三人、右に一人。
シカマルは影真似で右の一人の捕獲に成功した。
こっちは済んだ、と視線でカミコへと合図を送れば、カミコは残りの吹き飛んだ三人に向かい攻撃を開始した。
「氷遁・万華氷!!」
術の発動と同時に三人は上へと飛び上がり、無数の氷の刃がその三人に致命傷を与え、ばたり、と地面へと倒れれば動かなくなった。
シカマルは、その様子をただただ見ているだけだった。
「…す、 げぇ…………、」
「もう術を解除していい。
―――――風遁・螺旋丸!!」
もう片方に向かってチャクラの玉のようなものを投げるカミコ。
が、それは途中で消え、俺は失敗したか?なんて思えば、その螺旋丸は敵の腹に命中をしていた。
物凄いチャクラの質だという事は、下忍になりたてのシカマルでさえ分かった。
カミコは下忍の実力なんてとうに超えている。
親父の言っていた意味が初めて分かった気がした。