シカク達を見送った後、カミコはシカマルの方へと身体を向ける。
シカマルは少しだけビクっと身体を跳ねさせた。





「アナタは、自分を守ることを考えて。基本的には私が先導をするから。」


「お、おう……。」





初めてカミコはシカマルへと声をかける。
相変わらず周りを信じてないのかそっけない態度のカミコ。
シカマルはますます不安になりながら、ダっと走りだしたカミコの後に続いて走り出した。




右ルートへと進めば、あまりにも不気味なぐらい静かで、そして敵の姿は見えなかった。




カミコに止まれ、と腕を出されまたあの眼で周りを見ている。
一体この眼はなんなのか、あとで親父にでも聞いてやる。






「…この先に4人いる。影縛りは何人までいける?」


「…わりぃ、一人がまだ限界だ。」


「一人でもできるのなら上々。あの先の右の木の陰に一人いる。私が今から風遁で吹き飛ばすから、そいつを縛っておいて。
三人の方を片付けたら私が始末する。」


「わ、わかった。」







カミコは俺の前へ立ち、印を物凄い早さで結び始める。
俺も自分の術の準備に、視線を右の方へと向けた。


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01:閉ざされた心
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