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「(背負ってるものが、重すぎるんだよな。)」
カミコが何故ここに来たのか。
その全てをシカクや里の上の者たちは知っている。
そして、上層部ではそんなカミコの事を良く思わない者は多い。
カミコを狙って木ノ葉が襲われるかもしれない、他里からやってきたカミコに対して今でも非常に排他的な言動が見られている。
第15班で共に行動することになりカミコ本人もその空気を感じていて、また直にそうした言動を向けられる事がある事もわかった。
このことはカミコが自分たちに心を閉ざす原因の一つとして、少なからず影響を与えているだろう。
今日も無事に任務が終わり、カミコは先に帰宅する。
シカクは報告も終わり、残っている仕事をしに火影室へと向かえば、
丁度任務が終わったであろう息子がいる10班とすれ違う。
「よ。アスマ。」
「シカクさん、お疲れさまです。任務終わりですか?」
「あぁ、そっちもか。こっちは次からランク上げても問題ねぇわ。」
アスマがやっぱりそうですよね、なんて苦笑をすれば、イノが少しばかりむすっとした顔をして口を開いた。