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シカマル・カミコの両名は火影邸へ向かっていた。
相変わらず自分から喋るタイプじゃない二人の間には無言が流れるが、シカマルがふっと向けた視線の先に見えたのは。
「――――あ、」
「…なに。」
「してくれてたんだな、ネックレス。」
「…………。」
カミコは一度ネックレスを指先で遊ばせてからまた視線を前へと向けた。
捨てないでしてくれてる事に素直に喜ぶシカマル。
そのまま火影室へと到着して。
「ただいま戻りました。」
「お疲れさん、カミコ悪かったな一緒に行けなくて。」
「いえ。特に問題はありませんでした。」
「カミコが優秀だったからねぇ。俺との初ツーマンセルでも何の問題もなかった。流石だよ。シカマルもよくやったよ。土遁・土流壁、見事だった。」
「…っす。」
「アスマさんは念のために2、3日入院になりました。紅さんが付いてくれてます。あとの二人は軽傷なので迎えに来てもらい家へ。
……彼は見てのとおりです。」
「……なんだシカマル。いい事でもあったのか?」
「へ!?べ、別に!」
あからさまに上機嫌のシカマルに、シカクとカカシは共に首を傾げる。