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―07:些細な変化―
カミコが木ノ葉に来て約2か月の月日が流れた。
最初こそはどうなるかと思っていたカミコのコミュニケーションはまだまだ改善はされないが、同期に対してもスルーをするという行為は確実に減っては来ている……と、シカクは言う。
だがよく思わない人の方が未だ半数を超えているのもまた事実。
カミコは怪我もすっかり治りまた一人暮らしに戻るべく1週間前に奈良家を出た。
漸く一人の時間を手に入れたのもあるのだろうか、少しだけすっきりした顔をしているのがシカクにはわかっていた。
「おはようございます。シカクさん。」
「おう、おはようさん。まーだ夏来てねぇのに今日もあっちぃなぁ。」
相変わらず奈良家の前に迎えにあがるカミコは、シカクと共にゆっくりと火影邸へと向かっていた。