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「………私の、」
シカマルが下を向いて落ち込んでいた時。
カミコが徐に口を開き始めた。
「私の居た虹隠れの里は、私の夢幻眼を狙って絶えず争いが起きていた里で。
そのため私は虹隠れで一番の最高機密機関である暗部に所属していた。
三つの時親元から離されて、ずっと拷問に近い英才教育を受けてきた。
だから、貴方達木ノ葉の下忍とは場数が違うし、スタートラインも違うわけ。
私の様に動けないから、術を使えないからと言って落ち込むのがまず間違ってる。
それに―――――……私と居たら、ロクな事が起きない。
だから、必要以上に私に近づかないで。」
シカマルはただ黙って聞いていた。
「………もういいでしょ『だからお前そんなつえーのかよ!』
シカマルが突如大声を上げるものだから、カミコは面を食らうように驚いた表情を浮かべた。
「いや可笑しいと思ったんだよ。なんで同じ下忍なのにこんな場数慣れしてんだよっとか。親父の修行についていってる度胸とかさ。
これで納得したわーあぁすっきりした。」
シカマルの予想の斜め上をすっぱしる言葉に、カミコはただただ数度瞬きをする。