ここへきて修行を毎日のように積んでくれているシカク。
彼の動きはもう一緒に居るだけで手に取るようにわかってしまっているカミコ。
そして先程、彼を信じて背中を託したのだ。
駄目だ、いけない。
そう思っているのに、身体が勝手にそうなってしまった。
自分は木ノ葉の忍ではない。
虹隠れのお尋ね者というレッテルがあるというのに。
何故皆自分に構うのだろうか。
任務では迷惑をかけない範囲でこなしているつもりで。
ならば尚更私生活で関わってほしくないというのに。
カミコは人知れずただグっと拳を強く握りしめた。
痛い。
―――――――心が、酷く痛い。
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