シカクとカミコ。15班のチームワークを見て未だに唖然とする二人。
普段4マンセルを組む二人から見たら考えられない二人の動きだ。
「まぁお前らは普段4マンセルを組んでいるが、時と場合に寄っちゃこういう風に2マンセルを組む時がある。その時は相手に自分の背を任せられてると思うのが大事だ。
今の俺とカミコみたいにな。
ただ一朝一夕じゃ出来ることでもねぇ。
お前らはまだ駆け出しの下忍だ。
まずは仲間を思いやる。そこから始めておけ。」
そうシカクはカミコの頭を軽く撫ぜ、ニカっと笑みを浮かべた。
カミコはというと相変わらず無表情のまま忍具の整理をしていたが。
合流地点に着けば、既に到着しているカカシたちが15班+シカマル、ナルトの元へやってくる。
「遅かったねぇ…ってなにそんな汗だくに疲れ切ってるの!?シカマルとナルト!」
「し、死闘を繰り広げたんだってばよ!!」
「見栄はるなナルト…俺たちゃそうそうチャクラ切れでずっと15班を見てただけじゃねぇか。」
「あ!シカマルコノヤロウ!!!!」
「シカクさん大丈夫でしたか?うちのナルト大変だったと思いますが…。」
「まぁ…元気があっていい事じゃねぇか。特に問題はねぇよ。」
ナルト、シカマルの元へみんなが集合する中、一人離れているカミコの元へ向かうシカク。
「サポートも中々大変だろ?」
「……そうですね。」
「戻ったら、しっかり冷やせよ、肩と脇腹。」
「………。」
「ばァか。木ノ葉で今一番お前と一緒に居るのは俺だ。騙せると思うなよ?
…あんま心配させんな。」
な?と少し困ったような笑みでカミコを撫でるシカク。
カミコは顔をあげることも出来ずに下を向いたままだ。
木ノ葉に来てカミコは一度も確りとシカクの目を、いや誰の目も真正面から見て話すことはなかった。