「あれ、カミコじゃない。どうしたのこんな朝早くにしかも里外れに。」
「……カカシさん。………早く目覚めてしまったので精神統一をしてました。」
「ほう、チャクラコントロールか。ほんっとうちの7班の3人に見習わせたいなぁ……。せっかくだし、少し修行見てあげようか。」
そうカカシはカミコへと近づく。
カカシの実力はここへ来る前の極秘暗部任務で充分に知っていたカミコ。
少しだけ考えた後、お願いしますと頭を下げる。
元々シカクとシカマルとの修行は体術をメインとしていたもので、遁術に関しては殆どやっていなかった。
体術でなければ肩にも脇腹にも負担にならないしカカシにバレることもないだろう、と。
――――だが、ものの1時間ほど修行をしたカカシは気付いていた。
「(…右に重心が乗っていないな。やっぱり怪我の痛みは取れてないのか。)よし!いい時間だし今日はここまでにしようか。」
「はぁはぁっ…はい、…有難うございました。」
「いやいや、俺もいい運動になったよ!家まで送ってあげるから行こう。」
「いえ、一人で戻れま『一人で外でたらまぁたシカクさんが煩いでしょ?俺が適当にいいわけつけてあげるからさ。』
にっこりと笑みを浮かべるカカシは、じゃーいこう!なんてカミコの背をぽんっと撫ぜ、カミコは小さくため息を吐きながらもカカシの後を付いていった。