そんなことを考えながらもまた眠らない朝を迎えた。




まだ少し薄暗い中、下へとゆっくり降りればヨシノもまだ起きていない時間。

カミコはそのままそっと家を出た。
向かった先は里外れにあった修練場だ。















「…流石に、まだ痛みはとれない、か………。」




肩と脇腹。
両方の傷は夢幻眼治癒で消したものの、痛みはそう簡単に取れるものではない。
なによりもカミコは退院したての病み上がりだ。






肩と下半身の重点的な柔軟を行う。


右手を上にあげると右肩に鈍い痛みが走る。
昨日体術をしていても少しあった痛みが少し酷くなっていた。

そしてそれと同時、脇腹は引っ張られるような痛みに思わず顔を渋らせる。


このままでは任務に支障をきたしてしまい、また休みだなんて言われてしまうのだ。
厄介者の自分が今一番里に貢献できるとしたら任務に出る事以外何があるのだろう。


簡単な医療忍術で肩と脇腹を自ら治療をしていると、人の気配を感じ止め、その方角へと振り向く。






 
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06:少女の気持ち
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