木ノ葉の里を出て三日。
シカクとカミコの二人は岩隠れへと訪れていた。
01:平和を脅かす存在
「遠くからご苦労様です。」
「黒ツチさん、無事で何よりです本当に。」
「里の被害はデカいがな…お前復帰したてだって?態々すまないな。」
「いいえ。」
「状況説明してもらっていいか?」
黒ツチはかろうじて無事であった土影邸へカミコとシカクを案内する。
土影は自ら里の復旧に出ているらしく、詳しい説明は側近である黒ツチがした。
「…目を、か。」
「はい。忍一人一人の眼を見て抉り抜いていました。本当に残虐的です。砂の増援がなければ全滅していたかもしれない。」
「恐らく、大筒木一族が探しているのは私の“夢幻眼”じゃないでしょうか。」
「!? ―――なるほど、それで眼、か。いや、偶々に過ぎないが……。」
「可能性はゼロではねぇな。木ノ葉からも此処の復旧に何人か増援を出そう。詳しい事がまたわかり次第、密に連絡をくれ。」
「わかりました。 ……カミコ、例えお前の眼が目的だったとしてもだ。ここが襲われたのはお前の所為ではない。警備が手薄だったところを襲われた私達岩の所為だ。」
「ッ ………はぃ。」
黒ツチの精一杯の気遣いだった。
五影側近達は皆カミコの事をわかっている。
だからこそ、この件が夢幻眼の所為によるものならまたカミコは近々無理をするだろう…と思うに決まっていて。
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