「大丈夫か?カミコ。」
「もしかして夕方からの飲みからずっと付き合ってたのか?」
「これも仕事の一環だから。…二人は今帰ってきたんですか?」
カカシの話を聞いた後。
カミコはどこか心配そうな顔をして二人を覗き込むもんで、奈良親子は思わず疲れた顔をふっとばし笑みを浮かべた。
「ちょいとカカシのやつに呼び止められてな。」
「そうそう、結構前に帰ってきてたんだぜ?だからパトロールの時間が遅くなっちまったんだよ。」
どうみても嘘をつくのが下手な二人。
そんな二人の顔を見れば、思わずクスっと苦笑の笑みを零すカミコ。
「あまり根を積めないでください。私も心配してしまいますし、ヨシノさんを不安にさせてしまいます。それに、残業して泊りをしなければいけないのは私です。
貴方達二人は家に帰れる筈です。
……シカナとシカダイの為に、一度家に帰ってほしいです。―――私の代わりに。」
お願いします、と頭を下げるカミコ。
そして奈良親子に会釈をして去ろうとした時、シカマルがカミコの腕を掴む。
「?? シカマル…、」
「…明日は早く終わるから。お前もいったん一緒に家に帰ろう。」
「そうだな、俺も早く帰る。久々にゆっくり話をしよう。孫達とみんなで食卓を囲もう。」
二人の優しい笑みを見たカミコは、ただただ首を縦にふり、そのまま火影邸へと走っていった。
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