「あの二人は、やらされてるんじゃない。自らが動いてやっているんだよ。勿論木ノ葉の為に、そしてカミコの為に。だからカミコが不安に感じる事なんて何一つもない。」
「…でも。」
「大丈夫だよ。なにも心配することはないんだ。」
カミコはあまり納得したような顔はしていなかった。
そして今日は大名たちと食事会があるカミコは作業を中断し、子の刻の日付が変わった頃、まだ火影室にいるカカシの元へ、調査任務に出ていた奈良親子が帰ってきた。
カカシは二人をみるなり苦笑を浮かべた。
「二人とも、程々にしてくださいよ?」
「そういう訳にもいかねーっすよ、六代目。」
「まぁカミコの事だからな、無理もしたくはなるさ。」
カミコの事になると我を忘れて動くのは勿論カカシも分かってはいた。
が、さっきのカミコを見ていたら、どうもいたたまれない気持ちになる。
「……二人が無理してるって、カミコが不安がってるんですよ。」
「「カミコが?」」
「復帰したてで、人より激務の任務と子供の事を抱えて、本当は休ませてあげたいのにそれも出来ない。
そう思ってるのはシカマルだけじゃないですよ。」
「いやまぁ……そう、っすけども……。」
「シカクさんも。カミコの顔、ゆっくり見れてないんじゃないですか?」
「……。」
「自分の所為で二人が無理してるから、このままでいいのかって不安がってました。勿論内緒ですよ…?」
カカシの言葉を聞けば奈良親子二人して顔が一瞬にして真っ青になっていた。
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