カミコが仮眠室へと向かえば入れ違いでシカマルが大あくびをして戻ってくる。
「ふあぁぁぁ…家帰って布団で寝てぇなぁ………。」
「そりゃみんなそう思ってる。」
「そうだけどよ……。カミコとなんか話せたか?親父。」
「まぁ…あいつが自分を犠牲にして何かやろうって事はないだろうってことが分かっただけでも収穫もんだな。」
「それは俺も分かってる。わかってるけど………。」
「里外任務の時は俺に任せろ。―――もう、あいつを危険な目にだけは合わせねぇ。」
「親父……。」
「おりゃ、カミコの父親だからよ。」
「……俺の父親でもあるんだがな。」
「ハっ!言ってろガキ。」
シカクはわしゃりとシカマルの頭を撫でる。
二人とも気持ちは一緒だった。
あの数年前の悲劇を、絶対に繰り返してはならない、と。
こうしてカミコとシカクの大筒木一族に関する極秘任務が、翌日から開始となった。
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