「全く…カミコは本当にそういうところは昔から変わってないんだから。」
「俺もそう思います。それにしても敵だというのに態々本人に忠告してる辺り、なにか裏がありそうですね、大筒木アシュラ。」
「元虹の大筒木一族スパイ、か……。ここから少し探ってみよう『その任務、私に任せてもらえないでしょうか。』
火影室の入口に立っていたのは、勿論声の主であるカミコ。
「バカ言え、お前は里外任務は禁じてる筈だろ。」
「カミコ、戻ってたなら声かけて頂戴よ。」
「でも、アシュラが大筒木一族のスパイであれば、情報をよく知る私が対応すべき案件だと思うの。ただし、これは私と暗部で組ませて頂きたいです。」
「…はぁ、お前さんは昔からそうと決めたら意地でも捻じ曲げないんだよな。―――わかったよ。」
「六代目!!」
「安心しなさいなシカマル。ただし、この件にはシカクさんも付ける。いいね?カミコ。」
「シカクさんを、ですか…?わかりました。」
「だったら俺が『シカマルは追い込みの仕事残ってるでしょ?』
「それに、止めても無駄だってお前さんが一番わかってるだろ?」
「ッ ………、」
シカマルはグっと手を握りしめる。
また、自分の大切な人が無茶をしようとしている、それを助ける事が出来ない、と。
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