「―――――いつからそこにいたのよ、シカマル。」
気配を消して木の陰に隠れていたのは、夫であるシカマルだった。
「お前がここに向かうのが見えてな。最初からだ馬鹿。」
「何よ出てくればよかったじゃない。」
シカマルはカミコの腕を引き、胸の中に引き寄せた。
「なにホイホイこんなとこまで来てんだよ馬鹿野郎。
俺がいない日になにやってんだよ………。」
「ごめんなさい、差出人不明の見覚えある文章だったから。
捕まる気も付いていく気もなかったけど。」
「お前、眼の件があんだろうが。」
未だ眼帯をしたままの箇所へシカマルはそっと手を触れる。
この眼が狙いだからこそ、自分の知らない所でと考えると、身体が震えてしまうシカマル。
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