「仕事が山積みなのよ、早く要件を言って。」
「――――大人しく大筒木一族に捕まるべきだ姉さん。姉さんの為にも、木ノ葉の為にも。」
「遠慮しておくわ。」
「……内緒で直々に忠告しに来てあげたのに、なんて言う事を聞いてくれないの?」
「私には……守らなきゃならない人達が沢山いるの。自分の命を犠牲にしてなんて無責任な事、もう言えないのよ。」
「――――そう、本当に残念だ。」
アシュラはふわりと宙へと浮く。
「僕は忠告したから。
――――木ノ葉は潰されるよ、姉さんの所為で。」
そう告げ、アシュラはしゅんッと消えていってしまった。
カミコは小さく一つだけ溜息を吐き、木ノ葉へ向けて帰ろうとした時だった。
ピタっと足を止めて、二つ目の溜息を吐いた。
←
→
Back to Top
42/22
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -