「狙いはやっぱりカミコの夢幻眼だったか。なんとなく嫌な予感はしていたが……。」
「時が来たりし皆既日食っていっていましたね。儀式かなにかってことでしょうか。」
「よく言えばその日までは無事ってことですね私。どうも虹との関係性は今のところ見えません。ですが裏で糸を引いてる可能性もあります、鷹の時みたく。虹の調査を各国に申請しておきます。」
「だな。まぁだからといって油断はするな。お前は復帰したてだから里外任務にはもう出さないが、仕事は山ほどあるって思えよ?」
「あはは…覚悟してまぁす。」
苦笑をするカミコだが、内心は相当気にしているはずだ。
シカクとシカマル、そしてカカシは勿論分かっていた。
資料整理をするシカク。
カカシはシカマルと共に上忍会議へと向かい、
火影のデスクではカミコがパソコンで五影の補佐達と密に連絡を取り合っていた。
「…痛むか?目。」
「あ、大丈夫です。痛み止めの注射も打ってもらいましたし、薬も処方してもらってますから。」
「やっとお前が安心して暮らせると思っていたのに……ぜってぇ無茶はするな。
必ず俺が解決の道を出してやるから。」
「はい、有難うございます。私もできうる限りの事はします。前にも言いましたが、命を投げるなんてことはしませんから。」
「あいつらの事は母ちゃんに任せろ。お前より母親歴はなげーんだ、安心しておけ。」
「わかってます。あとで少しだけ抜けて様子見に行ってきます。」
そう笑むカミコはいつもの顔。
無理して笑っている様子もないからきっと嘘はついていない。
でも、心に大きく傷が出来た事には違いないだろう、とシカクは心配をしていた。
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