マスター、いつもの 「マスター、いつもの」 やたらとキリッとした表情でそう言った俺の向かい側には、マスターに扮したルアが立っています。やぁ今日もいいおふざけ日和ということだよねこれもまた愉快。 「いつものですね、把握しました」 「クックック……ルア、ちょー似合わねぇ!」 「みづ、シーッ今俺とルア遊んでるんだから!」 「あぁごめんごめ……クッククッ」 そんなことをして教室でふざけているとお目当ての人物が兄さんと一緒にゆったりと教室に入ってきた 「やぁいらっしゃいお嬢さん。見ない顔だな」 「そうだねマスター。ねぇマスターもう一杯」 「飲みすぎだよお客さん」 ふざけている俺とルアを見てヒナちゃんが一瞬にして呆れ顔になったのは知っている。呆れ顔も美女ですね。踏んでください。 「そこのお姉さん。飲みすぎじゃない?」 「!!い、いやぁそんなことないよ〜ね、マスター」 「いやお客さんアルコールに弱いでしょ。もうやめやめ」 「ほら〜。もうやめなよ。お姉さん顔真っ赤だし」 実際には飲むと大変だからグラスの中身は空だし、顔も赤くは無いけれど こうやってノってきてくれるところがとてもいいと思うんです、このお姉さん。 「チッチッチ〜。一緒に飲みましょ〜や〜へっへっへ」 「満田、それは変態だ」 「みづ、シャラップ。今更ナニを言うか」 「あ、変態なの?じゃあご遠慮しよっと」 「あぁあああああ待って!待ってお姉さん!」 (((酔っ払いがナンパに失敗したのか……))) ×
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