おめでとうごぜーまさぁ




「〜♪」

「……ご機嫌だなぁ、ディディ。なんかあったの」

「え、またまたー、そんなこと言ってオレを驚かそうって魂胆なんでしょー?麗菜ちゃんってばー」

「え、いや、まじでどうした、今日。いつも以上に花が沸いて出てるぞ?」

「あーはいはい。お芝居上手だねぇ」

「???(何言ってんだ、コイツ)」



「……あれは……」

「トールさん、言わないでやってくれ……」


「ひぃwwwwwwwwあいつ本当に知らないだけだぞwwwwww」

「葡萄くん、かわいそうだねぇ……今日、誕生日だって、麗菜ちゃん、知らないのに」




「あ、そうだ、ディディ」

「!!!な、何!?」

「今日ってさ、何日?」

「……え!?」


(そういえばもうすぐ秋分の日、だったような、気がする)



「「「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」」

「……」

「あ、なんだ、4人ともおそろいでー。ん?何笑ってんの?」

「……麗菜、今日は、23日だ」

「あ、秋分の日だ」

「……、ディオニュソスの誕生日だ」

「え!?まじか!!知らなかったよ!?おめでとうさん!!」


「え、ほんとに知らなかったんだね!?」

「他人の誕生日、覚えれない」






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