逃亡失敗 ※愛方作ロキ哀 俺は今、恋というやつをしてるらしい。 男、しかも今まで散々イタズラを仕掛けてきたようなやつに!!! ついあのバカの姿を目で追ってしまう。 戸塚弟とかにちょっかいとかイタズラを仕掛けているのを見るとイラっとする。 ここまでくれば嫌でも自分があいつにどんな感情抱いているかだなんて嫌でもわかる。 自分がロキ・レーヴァテインという名のバカに恋をしているのはわかった。 …本当は心底認めたくないが。 …がひとつ問題がある。 自覚したのはいいけど、あいつと顔が会わせられない。 そうして、あいつを避け続けて数日。 さすがにあのバカでも俺の行動に気づいただろう。 わかっている、わかってはいるが今あいつに会うと絶対バレる!!! ーダンッ!!!!!! 至近距離で壁に拳が叩きつけられる音がする。 いつの間にか俺は壁の方に追い込まれていて、目の前には久しぶりに見たロキが目をつり上げてそこにいた。 「…ねぇ、あーちゃん。 俺、今超怒ってんだけどぉー?」 そんなこと見ればわかる。 が俺は何も言えず驚きでただ呆然としていた。 「何で俺避けんの 俺、なにもしてないだろ 俺なんかした?」 珍しく低い声で言われドクンと心臓が鷲掴みされたような錯覚に陥る。 いきなりその声で話すのは反則だと思う。 「…あーちゃん、アンタ何て顔してんの」 まじまじと見られ、思わず顔がカッとなる。 「し、知らねぇよ!!!!!! 誰のせいだバカ!!!!!!/////////////////////」 ついむきになって言い返すとそのままロキに抱き締められ体が硬直する。 「あー…もう、ほんとかわいい… ねぇ、あーちゃん俺を好きになってよ」 耳元で囁かれれば、心臓が早鐘を打ち始めて。 あぁ、だから (本当に、恋愛なんかするもんじゃない!!!!!!) ×
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