どうでもいい試合




「唐突に開始します!!コン●ームをいかにかっこよくくわえるか大会!!」

「…………。ね、ねぇ麗菜ちゃん、大声で言うこと?」

「あ、葡萄野郎にもモラルがあった」

「オレの扱い!」

「……その真意がわからない」

「トールさん、相手にしなくていいぞ!?どうせ馬鹿麗菜の思いつきで……!」

「違うわ!ルアがどれほど女遊びに長けてるかトールちんに証明してやろうとだな!」

「……女遊び?」

「うっ!!言うな!2年前の話だろーが!」

「ブイブイ言わせてたよね、ヤンキーよろしく」

「あぁあああああ!!!!違う!!」

「へぇ。どんな可愛い子とお楽しみしたの〜?」

「そりゃ、顔のいい子から、性格のいい子まで……って何言わせてんだディディまで!!」

「あまりにも麗菜ちゃんが楽しそうだったから、悪ノリでさ〜」

「おい!?お前おい!」

「諦めろ、ルア。はい。コン●ーム」

「おいおいおいおい、まじでか!?」

「トールちん、見ててね。今からルアが別人物になるよ!」

「……あぁ」

「(こえぇえええトールさんの目がこえぇ……!)」

「「思ってることが顔に出てるよ〜」」

「……しないのか」

「ひい!!!!!します!すんません!」



「……。……なるほどな」

「も、もういい……?俺のライフはもう0よ!」

「……確かに、襲いたくもなるな」

「でしょー!」

「おいおい!?話がズレてきた!俺の逃げる術は!?」

「ないでしょ〜?この状況じゃ諦めるしか」

「い、いや嫌じゃねぇし、いいんだけど!いいんだけどさ!!」

「……それなら問題ないだろう」

「「なんだろう、とても荒みたくなる」」










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