北風とグルーガン先生




「やぁ、こんにちは。お嬢さん」

『あ、こんにちは。先生ですか?』

「フフフ、そうだよ。こんなところで何をしてるのかな?」

『あー……なんというかお誘いをいただいて、遊びにビューンと来たんですけど、どうも目的地に着く前に迷ってしまったようであります』

「なるほど。それは大変だね。ちなみに、目的地、聞いてもいいかな?」

『保健室です』

「……チッ!!」

『!?』

「あ、ごめんね、なんでもないよ。それじゃあ、行こうか」

『あ、はい……うわ!』


ビュオオオ


「ワオ。これは眼福だね。これだから女の子っていいと思うんだよね。あ、でも今のでピンクナースとかだったらもう俺は死んでたかな。……ピンクナース、俺のために着てくれないかな?」

『喜んで……ハッ!いけない!ハデスというものがありながら危うく流されそうになっていた!』

「きっと、ハデスもよろこb」

「おい、コラ変態接着剤。そいつは俺の客だ。離れろ」

「……柊。登場が速いよ?次のページでしょ?」

「黙って接着剤としての役目をしてろよグズ」

「うるさいんだけど、ヤンキー」

「あぁ?」

「ほらほら、すぐそうやって怒るんだから」

「お前のその伸ばした髪、坊主にすっぞ」

『え、あ、あのぉ……』

「あぁ、ごめんね。それじゃ行こうか」

「だーから、俺の客だっつってんだろうが!!」

(ガンッ)

ぷしゅー


『え!?あ、あの、この人いいんですか?』

「いい。そこで死なせとけ。あとで蘇るさ」


(なんだろう、頭がついていかなかったよ)



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