こちら【真実】捜索隊です



「もー、センセーいないー!」


広い屋敷中、あちこちと探し回ってみれども、未だ、誰も目的の人物を見つけた者はいないのだとか


「どこー?センセー!出ておいでー!」

『だめだめーそう呼んだって誰も【出てこれない】よ?』

「わっ!びっくりしたー!出てこれないって何さー!」

『そのままそのままー!まーっすぐ突き進んでドンつきのところに階段があるから下へ下へ降りてみなよ〜!』



急に表れた【ヒイラギ】はヘラヘラとネメシスの真横でヒントを告げる。
【台本(シナリオ)通り】に【舞台】を進めなければ、自分たちにも影響が出るからだ



『ちゃんと見つけてね?【センセー】を。じゃないと、【摩り替えられない】んだからさ』

「へ?なんか言った〜?」

『何も言ってないよ〜気にしないで、さぁどうぞ!』


奥へ奥へと向かえば、言っていたとおり突き当りのところに下へと続く階段があった。
一段また一段と降りながらネメシスは疑問を口にする


「あ、ねぇねぇ!おにーさんはさ……ってアレ?おにーさん、どこいっちゃったのー?……ま、いっか!センセー!待っててね!今助けるよー!」


さっきまで、すぐ後ろにいたはずの存在が消えていた。
そんなことよりも、まずは【彼等】を探さなければ。と特に気にとめずに足を進める。

やっと降り終った、その先には、【仲間達】が6人、集結していた。


「あれー?皆もここに来たのー!?」

「あれは誘導されて来ちゃった、って感じだけどねぇ」

「……あぁ」


目の前には、雰囲気の悪い大きな戸が一つ。
あまりに雰囲気が悪く見えるそれを開けるの6人は躊躇していたのである。


「よーし!開けちゃおう!」

「え!?あ、開けちゃうのッ!?」

「だいじょぶ大丈夫ー!センセー達がきっと待ってるんだよ!いっくよー!!」


ネメシスが戸を壊すように開けたその先を見て、一同は、目を見開き唖然としていた


「……うえ!?何、これー!」


ネメシスですら、その光景に驚きを隠せていないように。



その頃、屋敷の玄関をまた一つ誰かが叩いた



『お待ちしておりました……【偽りの主役】のお二方』

『【台本(シナリオ)通り】来てやったんだからな!』

『……来てもアイツいないのに』

『そうおっしゃらず、お入りください。【神子】くんも【詩栖】様も』

『相変わらず【こっち】は気味がわるいな!』

『だから来たくなかったんだよ……』

『……仕方がないでしょう。あなた方の【本物】が願った通りに進むのですから』



そして、二人が屋敷に踏み入れた瞬間地下から、叫び声がした。



『早く【彩詞】を探さないと』

『【あの遺体】と【アイツ】を入れ替えれば、終わるんだからな』


そのためには【探し者】に頑張ってもらわなければ。



(同時刻、別の場所で、夜の時間が進むことを止めるよとメイドの元へ一本の連絡が届いた)



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