そこにいるのが神ならば

その日の放課後、私はいつもの3人と学園長室まで来ていた


「ルアー開けてー」

「自分で開けろよ!」

「「「お前、男」」」

「……へい」


見慣れたあの重いドアをルアに強制的に開けさせて、悠々と学園長室へ足を踏み入れる
さぁ踏まれないと。ゼウスのおじさまに!!!!
死活問題であるよ、これは


「来たか……わかっておる、お前たちの言いたいことは」

「ぐはっ」


あぁ幸せです。踏まれました。


「この先のことだろう。それならば彼奴らに問うがいい。お前たちは中国神話なのだからな」


ゼウスさんの足が退いて、上を見上げてわずか一秒。
俺は軍隊よろしく綺麗な気をつけの状態になっていた


「「はや!!」」

「わぁ、麗菜ちゃん、テレビに出れるねぇ〜」


呑気に笑っている友人はさておき、目の前にいる人物、それが最大の理由であるよ


「よぉ、馬鹿娘」

「あっいかわらず、変態の馬鹿ね。誰かさんにそっくりね」

「「「あ、グル兄ですねわかります」」」


どうやら俺はグル兄に似ているようだ。いえーい。あんな素敵アラサーに似ているなら変態も我慢しよう。
いや、問題はそこじゃなかった


「そ、それより!ママパパ!」

「「黙れキモイ」」

「うぐあぁあああごめんなさい……日本人がごめんなさい……」

(((相変わらず面白いなこの親子)))


ちょっと試しにふざけてみたら冷えた笑みで一刀両断されてしまった。
ごめんなさい。もうしませんから


「……で、アンタたち、どうする気なの?」

「「「「?」」」」

「……中国神話の世界に行くか、俺たちと同じ道をたどるか、だな」


つまりは神話の世界に居座るのか、神だということを隠して人間の場所へいくか。ということなんだろう


4人で顔を見合わせて頷く

(だったら私たちはー……)


→ 元の世界に帰る

→ 中国神話の世界に行く

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