Prologue

「おっとっと……!」


綺麗な空に白い雲。草原な大地に素晴らしい自然。さぁ、ここはどこでしょう!
俺も知らない土地をテクテクと歩いて回る。
どうやらやら、見た限りでは敵の本拠地に拉致られたとは到底思えない。

(でも……招からざるなんとや、だな)

よくわからないけど、俺の厨二病レーダーが、ここは異次元である!ということを察した。


「うっはー!すっげぇ!こりゃいいなぁ!俺のアルトサックスァどこだー!家だー!」


仕事の一環でもある俺の相棒アルトサックスくんは生憎お家でお留守番なのだ。
こんな壮大な地で吹ければアルトサックスくんも喜んだだろうに。


「ふんふふーん」


ルンルンと鼻歌を歌いながら、俺が使うことを許された銃を腰に吊り下げたまま建物内を練り歩く。
何やら制服を着ている人が山のようにいる。
つまり、ここはハイスクールのようだ。女子の体格的にハイスクール。
皆いい感じのボディラインである。


「ふんふふ〜ん」


ルンルンと進んでいれば、生徒らしき人は皆俺を見て恐怖の表情を浮かべ何か騒いでいる
だがしかし!!諸君、いいかな?問題はそこではないんだ


「血、血が……!」

「あれ、返り血、かな?」

「銃もってるわ……!殺されちゃう……!」


(何言ってるかさっぱりなんだわ)


どうやら俺の国の語源ではないようで、異国の言葉は何を言っているのかさっぱりさぱさぱ理解できないのである。

どうしたもんかねーと誰か知り合いを探してはみるもののどうやら俺のお仲間は見当たらないようで困った。


「……カイン?」

「……あ!グルーガンさん!」


おっと、前言撤回だ。英語の通じる上司がいた
しかし、なんだ、素晴らしい素敵な、イケメンな格好ですね!!!


「うぉおおお!!!すっげぇすっげぇ!なんスかその格好!!」

「あ、あぁ……えっとね、カイン、ここは君のいる世界と違うことは、」

「分かります!」

「……、ここはね、その、神様の集まる学校なんだ」

「……ほーー!!!なんだ!すっごいところなんスね!?」


どうやら俺はとてつもなく素敵なところに迷い込んだようだ
神様ワールドintha俺!
俺は!全世界の!


(神となる!!!!!)

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