不良と仮面
「あーっ!くそ!なんだよ!うざってぇ!逆か!」
見た目同様に短気なのか、そこには日の光を反射している綺麗な銀髪の髪をもった少年が葉まみれになりながら、歩いていた
ズカズカとイライラしながら歩くその姿は普通の人なら近寄りもできないようなオーラをだしている
「やっほ〜。何してんの〜」
「うお!?なんだよお前!上から落ちてくんな!」
「あははっ、うお!?だって。ところで君はどこの神様?」
「はぁ?」
独特なテンポで振られるその言葉に若干戸惑いつつも急に現れたその仮面の少年をじっと見つめている銀髪の少年
「"何もかもが左右反転してていつの間にこんな世界に来ちゃったのかな〜困ったな〜"って思ってるんでしょ?」
「!!……あぁ、思ってるな。でも、それは俺だけじゃねーだろ?狐さんよぉ」
「……へぇ、君、ちょっとは面白いんだね」
「お前もな。俺は満田冷慈。人間だよ」
(怪しい彼には自分が神へなってしまったことは黙っておいた方が得策だ)
(人間……ねぇ。本当はどうなんだか)
(仮面の少年連れて風神は記憶を頼りに仲間を探す)
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