「やっと逃げ切れたか」

「デスコール」

「全く。毎回お嬢さんの体力には驚かされるな」

「デスコール!」

「ん?なんだエルシャール」

「そろそろ下ろしてくれ」

「おや。姫君は私の腕心地が気に入らなかったのかな?」

「ひめっ…君ね、なんでそう恥ずかしげもなくそういう事が言えるんだい…」

「今みたいに君の可愛らしく照れた顔が見られるから。とでも言っておこう」

「…もういい」

「こっちを向いてくれ」

「やだ!」

「ああ、耳まで真っ赤だからか」

「!!」

「…エルシャール」

「…なんだい?」

「愛してる」

「…私も、愛してるよ」

「………」

ちゅっ

「!」

「ふふっ…さて、それじゃあ姫君」



城まで案内致しましょう
(さあ今日は2人きり)
(君の望む事をしよう)

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