8p(笑ったかい?)


サソリさんが所望したお茶をいれて、
そのあとは呼ばれることもなく、
私は顔の火照りをとりながら耳を澄ませていた。

いくら待てど呼ばれることはなく、
玄関のドアが開いて、
閉じた。

こっそりと、応接間を覗くとサソリさんとデイダラさんしかいない。

「残念」が表情にでる。
私は正直だから仕方ない。

しかし、だからといって笑われる理由になっているとは思えない。

「いや、よくやったyou」

「褒められている理由がよくわかりません」

「気にするな。
唐辛子串団子やワサビ串団子より効果的だったな」

何が?

***

あんまりにも
おかしな、
美味しい一日だった。

余った串団子をもらって、
自分用に熱めのお茶を飲む。

「美味しい」

夕日に呟いたのは覚えてる。
その日はやけに短かった。


つづく?

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