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「また仕事サボったらしいな、アルフレッド」 そう声をかけると、騎士王に就任したかつて教え子は外に向かって煙草の煙を吐いた。 「めんどくさくて」 「ブラスター・ブレードが血相変えて探していたぞ」 「だが、あれは判子を押すだけの作業だ。誰でもできる」 アルフレッドはまた煙草をくわえる。灰の部分が、少し長い。 「判子を押せば終わるなら、楽なものだろう」 「それじゃ駄目だ」 「何が」 「俺が知りたいのは、書類の報告じゃなく、民の声だ」 アルフレッドは携帯灰皿に煙草を落とし入れた。 「あんな紙切れに書かれたことは信用ならないと、父の代から知っている」 「しかしそれでも、真実は紛れているだろう。鵜呑みにせずとも目は通しておけ」 アルフレッドは二つ目の煙草に火を付ける。吸った煙をふう、と吐き出す。 「それもそうだな」 「ああ。その代わりだ」 「ん?」 「俺が、民の声とやらを集めてこよう」 いっとき、アルフレッドは煙草を吸う手を止めた。 「お前が?」 「ああ。俺はお前相手に嘘はつかんと、知っているだろ」 「そう、だが」 アルフレッドは逡巡するように頬を掻いた。 「かわいい元教え子が困っているんだ。一肌脱ぐさ」 「しかし」 「それに今はお前の方が主人だ。遠慮なく命令してくれていいんだぞ」 アルフレッドは何か言いたそうに口を開いたが、すぐに閉じてまだろくに吸っていない煙草を灰皿に押し込める 「じゃあ、頼んだ、ガンスロッド」 「ああ、頼まれた、アルフレッド」 end どう終わらしゃええんじゃこれ
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