ずっとずっと、覚えていたよ。
差し出された小さな手、「征くん」と呼ぶ高い声。
「バイバイ」なんて軽い"さよなら"から何年経ったのだろう。
再会した君は、あの頃よりも大きな手、落ち着きのある声。
そしてあの頃と同じ、空色。
「久しぶりだね」
きょとんと首を傾げる君は忘れていたとしても、僕は。
ずっとずっと、覚えていたよ。
……8<………補足。…
幼なじみ赤黒。
小さい頃近所に住んでいた二人は仲良しでしたが、ある日を境に、いつも会っていた公園で黒子の姿を見掛けなくなりました。
心配に思って周りの人に聞いてみた赤司は、黒子家が引っ越した事を知ります。
お別れのあいさつはいつも通りの「バイバイ」だけでした。
中学校へ入学し、黒子に再会した赤司。
成長した黒子は自分がよく知る小さな子供ではありませんでしたが、綺麗な空色の髪と瞳は全く変わっていませんでした。
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