君を愛する為の言い訳を探すのに必死だった

例えば母性愛。
生まれつき備わっているものならば、根拠など必要ないだろうか?

僕の中に深く息づくこの感情が理由も持たない浮わついた物だとは、思いたくない。

そう呟くと、君は言った。


「それなら、ボクが理由になります。ボクのために、愛してください」



君を愛する為の言い訳を探すのに必死だった




……8<………補足。…



理由なく漠然とした、けれどどんどん大きくなっていく黒子への愛。
それをどうも不安定に感じた赤司は、黒子を素直に愛せずにいました。

でも黒子は、そんな赤司の弱さを受け止められないほど小さな人間ではありません。

根拠がはっきりしなくたって、赤司くんがボクを好きでいてくれるなら、それだけで嬉しい。
だからキミは、ボクに求められたからボクを愛している、という事にしてくれて構いません。
そんなとりとめのない悩みのために愛してもらえないなんて、そっちの方がご免です。

黒子は男前なのです。





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