2号擬人化!(赤司と2号)

*2号が人間になりました。







「あかしくん! 来てくれたんですかっ!?」

「2号の一大事だ。放っておけるわけないだろう?」

「あかしくん…!!」


ボクと同じ顔の2号は、瞳を輝かせて赤司くんに飛び付いて行く。

あ、状況が掴めませんよね。
でも、それは、きっと皆同じですよ。

とりあえずボクに言えるのは、2号が人間の姿になってしまったという事と、どこからかそれを聞き付けた赤司くんが京都から飛んで来たという事です。




 …




人間になった2号は、ボクと同じ顔をしています。
でも、身長はボクより10cmほど高く、誠凛バスケ部の中ではちょうど中間くらいです。
それはつまり、あの赤司くんの事も無意識に見下ろしてしまうという事で。


「…頭が高いぞ」


赤司くんの目からすうっと優しさが消え、魔王が召喚された、と誰もが覚悟を決めたのですが、当の2号はそんなのはお構いなし。


「あかしくんあかしくん! 会えて嬉しいです! 来てくれてありがとうございます!」


自分よりも背の低い赤司くんをぎゅうぎゅう抱き締めるその無邪気さは、犬の時のまま。
そしてどうやら赤司くんの中でも、見下ろされた悔しさより2号の可愛さが勝ったようです。
赤司くんが纏っていた負のオーラは、だんだんと元の柔らかさを取り戻していきます。

2号を落ち着かせるように、ボクと良く似た水色の頭を撫でつつ囁かれた声は、もう普段の赤司くんからは想像もつかないほど甘いものになっていました。


「まったくお前は…本当に可愛らしいな」


僕より背が高いのは気に入らないが、2号なら許そう。

そう言って微笑む赤司くんに、2号はへらっとした笑顔を浮かべました。


「あかしくんかっこいいです! 大好きです!!」





腕が長くなったおかげで、あかしくんを抱き締める事ができます。

背が高くなったおかげで、抱き上げてもらわなくても、あかしくんのきれいな顔をすぐ近くで見る事ができます。

人の言葉をしゃべれるようになったおかげで、あかしくんにぼくの気持ちを伝える事ができます。



「大好きです、あかしくんっ!!」







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