きみとおなじ(黒←2号)
*2号視点。
ぼくを抱きしめてくれた、きみの少し低めの体温。
そして連れて来られた、あったかい場所。
ぼくね、あの日の事、ずっと忘れないと思うんだ。
ぼくの目がきみと似ているって聞いた時、ぼく、すごく嬉しかったんだよ。
ぼくを見つめるきみの目は、すごく優しかったから。
一緒にいるようになって、表情をコロコロ変えるきみの目を見て、もっと嬉しくなった。
そんな風に周りを暖かくするきみの目と似た目を、ぼくは持ってるんだって。
ねぇ、くろこ。
ぼくもみんなも、きみがだいすきだよ。
ここに連れて来てくれて、ありがとう。
ここにいてくれて、ありがとう。
これからも、悲しいことはいっぱいあるかもしれない。
でも、みんなできみを支えるから。
それで、ぼくはね。
ぼくには、側にいることしかできないけど。
きみが泣きたいとき、ぼくの目が、あの日のきみの目とおなじくらいあったかく、きみの目に映るといいな、って思うんだ。