今さら後悔してる事とか
2014/02/02 21:08

まず、今回の大前提として、私は大学に行っていません。

何故進学しなかったかというと、一つは、やりたいと思っていた仕事に直接必要がなかったからです。
田舎住まいで祖父母が小規模ながら稲作をしていた事もあり、私は農業に携わりたいと思っていました。高校までは普通に進学しましたが、農業経営のために大学にまで通うのは、何だか遠回りな気がしました。

もう一つは、勉強が好きだったからです。
小学生の頃から宿題をする度、親に「お前は勉強に時間をかけすぎだ。もっと他に大事な事があるだろう。長時間より短時間集中を心掛けろ」と怒られていました。「注意されていた」「呆れられていた」というよりは「怒られていた」がしっくり来ます。学校では当然、私個人に宛てた言葉ではありませんでしたが、もっと勉強しろと言われます。一種の板挟み状態でした。
生真面目な性格だったので先生受けもよく、成績は良かったです。そのため、進路決定の際も「本当に大学に行かなくていいのか。受けるだけ受けてみてもいいんじゃないか」と言われました。

でも、「大学に行って勉強したい」というのが、自分のわがままにしか思えませんでした。そんな趣味のために、どちらかと言えば乗り気ではない親のお金を使うのは嫌でしたし、受験勉強に時間を割く事も気が引けました。
奨学金の事も考えましたが、受けられる人が少数に限られている事を知り、それは将来のために本当に必要としている人たちが受けるべきもので、私にその資格はないと思いました。
受けるだけ受けてみる。そんな事をして合格してしまったら、行きたくなるに決まっています。

本当に学びたくなったら、社会人になって、自分でお金を稼いでから通えばいい。今はまず、寄り道せずに最短距離を進むべき。
そう思って、農業の専門学校のようなところに行きました。

そこで学んだ事など全くないとは言いません。実際農業に関しては知らない事ばかりでしたし、最低限の基礎的な知識は身に付いたのだと思います。今の会社も一応農業関係ですし、ある意味では目標は達成しています。
ただ、仕事の内容が、農業とは丸っきり無関係なのです。生産に直接関わる事はできなくても、せめて野菜に関わっていたかった。それが出来ずにいるのは自己主張の弱さ故なので、誰に文句も言えません。

そんな状態なので、つい思ってしまうのです。
最短距離を突っ走った結果がこれか。
親の反対を押し切ってちゃんと勉強して大学に行っていたら、ある程度は満足できていたのかな、と。

半端な努力を積み重ねた結果が、今の半端な状況です。半端に我慢だけしてきたので周りに心から感謝する事もなく、いつの間にか唯一の取り柄だった真面目さも捨てていて、今の私には『やる気のなさ』と『言い訳』だけが残っています。どうするべきかわからない、どうしたいかさえわからない。何も行動しないのに、そんなストレスだけが日々溜まっていきます。

だから、せめて他の人には、そんな思いをしてほしくないと思っています。
誰にどう言われようと、やりたい事を貫いてほしいです。そのための努力なら絶対無駄になりません。少なくとも、努力した事への達成感と努力を支えてくれた周囲への感謝は、確実にその後に生きてくるはずです。

もし私を反面教師にしてくれる方がいるなら、少し報われます。






prev | next





コメント


← | →





コメント

Name

E-mail

URL

Massage

PASS



Master only?













QLOOKアクセス解析
第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -