「…む、どうした正雄?元気が無いみたいだが、また便秘か?」

「…」

もう便秘なんか可愛いもんに思えてきたよ…。と言うか父ちゃんまで便秘を口に出すのはやめてくれ。
あぁ…もうそんなのはどうでもいいよ…出来ることなら今すぐに誰か時間を巻き戻しってぇーーー!!

「あ、帰ってらしたんですね、頼まれてた物はこれでいいですか?」

「キャー!!」

「おお、すまないね、そうそうこれだこれっ…てどうした正雄。いきなり女みたいな声を出して」

ちっくしょぉ!早く去れよ!!
もうほっといてくれよ!さっきの俺の姿見てなんでこの人は普通でいられるんだよ!普通は反応逆じゃねーか!
何で俺が女みたいに叫ばなきゃいけなかったんだよ!おかしーだろ!

「いえ、いいんです、近くによるついででしたし、…あ、そうそう正雄君、最近また博巳の玩具が見当たらないの。正雄君知らないかしら?」

「し、しらないよッ!!」

急に話しかけてくるなよ!てか見当たらないに決まってんじゃん!俺が隠しているんだしさぁ!と言うかもう話しかけてこないでッ!そっとしといてッ!俺はデリケートなのぅッ!!

「そう…。あ、そう言えば………ティッシュ箱足りたかしら?…足りなくなったらついでに買ってきてあげるからね」

「え」

「ティッシュ箱?どうしたんだ正雄、風邪でも引いたのか?」

「え、あの…ち、ちが…」

「…あら、どうしたの正雄君、顔色が悪いみたいだけど?……もしかして、さっきので頑張り過ぎちゃった?」

鬼がいる…鬼がいるよ!!!この人確実に俺を脅しているよ!!!畜生!こんな脅しに負けてたまるかってんだッ!俺は脅しには屈しないぞッ!
智寿子義姉さんなんか怖くないんだからなっ!!

あんなの見られた位で屁でも…ッッ







「…玩具、探シテミルヨ…」

「有難う、とても助かるわ」

…だ、誰か…もう一度、時間を巻き戻せるのなら2時間前に戻してぇーっ!

もう俺、泣いちゃうよッ!!!

Thanks Clap 10.10.27 hikage.
弱み握られたぁ!

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