最近俺は絶不調だ。
徹ちゃんとの友情を深める本と出合ったまではよかった。
そこがきっと、ここ最近の俺の運気、最高潮だったに違いない。
だが、どこにでも人の幸せを踏みにじって、幸せになろうとする寄生虫、いやそんな可愛いものじゃない、死神、悪魔、サタンはいる。

あいつの所為で、徹ちゃんと楽しい一時は無くなったし、それどころかあの本を置いてきちゃうし、その所為で柚木さんの恐ろしい一面を見ちゃうし、そしてそしてそしてーーー…!!!!

…はぁ、とりあえず本をどうしよう。俺の貞操の危機はまだ回避されてないよ。

「おや、正雄君、お通じの方は大丈夫なのかい?」

「あ、はい…はは」

「正雄君や、りんごをすりおろしたのはお通じにいいんだよ、今度叔母さんがりんご持って行ってあげるからね」

「ど、どうも…」

「お、正雄君、う○こは快調か!俺はいつも毎朝モ…」

「…」

ち、ちくしょぉぉぉぉぉ!!皆揃いも揃ってそんな事ばっかりィィィィィィ!!
な、何だって言うんだよーーー!!
最近皆、俺に会うたび会うたびそんな事ばかり聞いて言いやがってぇ!いらぬおせっかいだって言うんだよーーー!そんな簡単に話題にしていいものじゃないだろぉぉぉおおお!!デリケートな所だろぉ!そこはーーっ!!

「何だ正雄ー、お前、最近腹の調子でも悪いのかー?」

「うるさいやい!保ッ!!!お前には俺の気持ちなんざ分からないんだッ!!」

「何、怒ってんだよー正雄ー、まぁ確かに俺は正雄と違って…」

くっそー!どこへ行ってもそろいも揃って朝っぱらから下の話しかないのかよーー!!
こうなったのも、全部全部ぜーーーんぶッ!!!あの夏野の野郎の所為だッ!
あいつがいつも徹ちゃんの所にいるから、何度行っても未遂どころか敵前逃亡な感じで終わって俺はその度に何度いちじく浣腸を薬局に買いに行った事かッ…!
おかげで最近じゃ、"便秘気味の正雄君"って言う不名誉な通り名が村全体で先走っているしよッ!
まったく、この村の怖いところは下手な事が出来ないのと、ヤバイ物が買えないって言う事だぜッ!

あぁぁ!!ちっくしょぉぉぉぉふざけんなよーーッ!俺だって、皆が言う程、そこまでべ…いや、もう朝からそんな下品な事はやめといて…ッ!

…あぁ…いつになったらこのいちじく浣腸の苦痛から報われる日が来るんだろうか…。
このままじゃ、俺、いちじく無しじゃ、う○こが出来ない体に…。いや、それはやばい。それはやばいじゃないか!
あぁん!早く欲しいよぉぉぉぉ!徹ちゃぁぁぁぁぁぁあんッ!体が疼いちゃうよぉぉぉ!この俺の火照った体をどうにかしってぇぇぇぇーーーーッ!!






「…おや、正雄君、便秘は治ったかい?薬にばかりかまけていないで、ちゃんとご飯は食べないと駄目だよ、出るものも出やしない」

「はは…はい…」

うう…もう、勘弁してくれ。
朝の時といい、外にちょっと出ただけでまたこの話かよ…。どんな羞恥プレイ!むしろ周知プレイ!

徹ちゃんの耳にまで俺が便秘だと言う事が入っちゃったら、俺お婿さんに行けないよぉ…っ!あ、徹ちゃんのお嫁さんになればいいのか!
いや、その前に便秘気味の尻は無理って夜の営みの時に御免被られたらどうしよう!

俺、違うよ!快調だよ!毎朝は無理だけど、3日に一回は、モ…

「そう言えば、あの武藤んとの子が…を買っているのを…さんが見たらしいぞ」

…ん?

「あれ、まぁ!最近の子はませているねぇ!やっぱり相手はあの看護婦さんかねぇ」

「ませていると言っても私達の時代は18で結婚なんてザラだったからねぇ、むしろえらいじゃないか、態々それを買いに来るなんて、あそこの躾がなっている証拠だよ」

「最近ニュースじゃ、性教育があまり家でされていないから〜…とかあったしねぇ」

ん…?あれ、今何て…?

「え…武藤って徹ちゃんの事…?」

「あぁ、そういえば正雄君は仲がよかったよね、武藤さん所の子と」

「え、いやー…そんな事はー…」

仲がいいだなんて照れるじゃないかっ!まぁ、昔はどこに行くにもくっついて行っていたからねっ!

「あるんだけどねっ!!」

「その長男坊がね、どうやら聞いたところによると薬局でコー…」

ん…?

「え…?」

「いやぁ、だからだね、その子が薬局でコンドー…」

…ん゛?

「おや、正雄君にはちょいと刺激が強すぎたようだね、ごめんよ」

「まったく、駄目だろお前さん、正雄君にはまだこの話題は早いよ」

「すまんすまん、忘れておくれ」

ちょ、ちょっと待って、今何て言った?た、確か…と、徹ちゃんが、薬局で―――…






あれ?


Thanks Clap 10.09.06 hikage.
朝から下品だよ!

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