ふん!俺とあいつは死ぬまで相容れないのがよっく分かったぜっ!
徹ちゃんの横は一つしか空いてないって事だっ!
苗字みたいな名前しやがってくっそくっそ!
とりあえず、とっとと家に帰ってこの鼻血をどうにかしないとな…っ!
折角の顔が台無しだぜっ!
「あれ?あなたは確か…村迫さん家の?」
「!!!…あ、えと…」
いいいいいいきなり現れたからびびちまったじゃないかっ!
ええと、この長い髪をまとめている人は…そうだ、看護婦さんだ。
ナース服着てない所為かちょっと考えちまったぜ。
普段着だとまた雰囲気が変わるんだな…。確かに徹ちゃんも制服の時と私服の時とじゃ…
「ど、どうしたのその血!」
「え!?あぁ、これはそのぅ…」
血って何かと思ったら夏野にやられた奴の事か!まぁ実際は清水だけどそんな事はさておきっ!
くっそあいつめ本当にあいつめ…!呪ってやりたいくらいだぜまったく
「ちょっとごめんね」
「ひょぇ!?」
「血が出てから結構経ってるみたいね…転んだの?他にどこか怪我してない?」
「あ、い、いえ…ちょっと…鼻血だけです…」
そう言って軽く添えられた真っ白いレース状のハンカチ。
あ〜…いい匂い…。癒されるぜ…。
この人は本当、清水と同じ女だとは思えないよな…。
昔から俺が怪我する度よく見てくれてたけど、本当いい人だよな〜…。
って今おもったらこの人いくつなんだろ…あれ、いつから尾崎医院にいるっけ…10…。
「血はもう固まってきてるみたいだけど、このハンカチあげるから一応抑えて家に帰るのよ?」
「は、はひ…」
「じゃあ、またね正雄君。お大事にね」
そう言って風と共に去っていった看護婦さん。
あぁ、本当にあの人はいい人だよな。
男のいい人代表が徹ちゃんなら、女のいい人代表はあの人な感じ。
嫌なことばっかりだったけど、何だか癒されたよ。
でも…はぁ…やっぱり徹ちゃんに会いたいよぉ!!
このままじゃ俺のこのガラスハートがピキパキきちゃうよぅ!
徹ちゅわん!俺のこの想いっ!受け取ってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!
Thanks Clap 11.04.28 Hikage.
いい匂いぃぃぃ!
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