加虐嗜好 ※ヤってるだけ ゾクゾクする。 ぐちゅ、じゅぷ、ぴちゃり。 厭らしく卑猥な水音と、熱っぽい吐息が部屋に響く。目の前で跪いて股間に顔を埋めてる可愛い恋人。俺より一回りでかくて、不良だとかやーさんだとかに間違われる野郎が、顔を真っ赤に染め上げて、涙で瞳を潤ませながら、必死になって俺のものをしゃぶっている。くるしいんだろう。まずいんだろう。眉間に皺が寄っている。それでも、従順に奉仕するその姿に、加虐心が唆られる。いじめてやりたい。 「んん゙ッ…ふ、は…し、しのもと、くん」 「んー?」 「や、め、…っひ」 「何を?言わねえとわかんねえ」 「あっ…く、…あし、とめ、…ふむ、なって」 「ああ、これか」 言いながら緩やかに踏みつけていたそこに更にぐり、と力を加えてやる。ひ、と啼き声を挙げるその姿が可愛くて堪らない。 俺の足から逃げるように腰を浮かせる山口。それが余計に顔を埋めさせ、エロい格好になっていることにこいつは気付いてない。追いかけて爪先で膨らみをなぞりあげれば、身体を震わせて山口は涙を流す。 「はふ、…しのもとく、…なんで、っ」 「俺ばっか悦くしてもらうのも不公平だと思ってなあ。イイだろ?」 「ッ…よくな、んぐ!」 「ほら、お口が留守だぞー」 開いた口に無理矢理ものを突っ込む。睨み付けてくる山口に笑みを返してやれば観念したように奉仕を再開した。教え込んだ甲斐があってか、最初の頃より大分上達したと思う。まあ、まだまだだがな。 褒めるように頭を撫でつつ、再度膨らみを踏みつける。一定のリズムと強さで刺激を与え、不定期で強弱をつけてやる。段々と硬くなっていくのを感じて俺はほくそ笑んだ。山口の顔が物欲しそうな表情に変わったのを確認して、踏むのを止める。 「ん、……しのもと、くん」 「なんだよ」 「あ、いや、…その…」 「…用がねえなら勝手に休憩してんな。まだ俺イけそうにねえんだけど」 ぺちぺちと俺のものを頬に当てつつ、一度だけ足の裏でゆっくりとそこを撫でてやれば、強請るように擦り付けてくる。…ああ、堪らねえ。 「…何?お前、まさか踏まれたいの?」 「ち、ちが…っ」 「そうだよなあ。さっきも止めてくれっつってたもんなあ。可愛い可愛い恋人を、いじめすぎんのもどうかと思って止めたけど、悦くなかったみたいだし」 白々しく言えば、山口は今にも泣きそうに表情を歪めた。あーあ、その顔が更に俺を煽ってんの、いつ気付くんだか。 「なんだよ」 「っ…わかってるだろ、」 「何が?ちゃんと言えっていつも言ってるよなあ」 く、と山口の顎を掴んで持ち上げ、顔を近付ける。 「お前のその口は飾りか?それともオナホか?」 「なっ…ちがう…!」 「なら、ちゃんと言えって、な?」 柔らかく表情を崩し、そっと頬を撫でる。耳元で愛おしげに、甘い声でかける、と普段呼ばない名前を囁いてやれば。 「し、……かえで、くん」 「ん?」 「ふんで、ください」 ほら、簡単に堕ちた。 両手で頬を包み込んで、額にキスを一つ。 踏みやすいように足を開けと命令すれば、恥ずかしげに、でも従順に言うことを聞く。本当に可愛いやつ。 「しっかり味わえ、よ!」 「っ、あ゙ああああ!!」 思いきり力を入れて、勢いよくそこへと足を振り降ろす。瞬間、濡れた感触が足の裏から伝う。 「踏まれてイくとか、とんだマゾだな」 「あ、あ、…ッ」 「ハッ、おっ勃ててんじゃねーよ」 再度硬度を持ったそれをぐりぐりと踏みながら、蕩けた顔目掛けて我慢していた精液をぶっかける。 「えっろ…」 下着とズボンを濡らしながら、白濁塗れになったその姿に、思わず息を呑む。 「愛してんぜ、かける」 「は、…あ、…かえで、く…」 「もっといじめてやるから、覚悟しとけよ」 加虐嗜好 頷くその姿に堪らず、キスをした。 …自分のものはやっぱ苦え。 2015.06.11 戻る |