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「うわっ、すっごーい!」


素晴らしい装飾を施された大広間に私は目を輝かせて感嘆した。

芸術的なそれに惚れ惚れとしていたら話しに乗り遅れた。


「どこ行くのハーマイオニー?」

「図書館よ。First nameも行く?」

「うーん、いいや。今は、もうちょっとこの素晴らしい世界に浸ってたい」

「そう、じゃあ行くわね」

「うん、ばいばーい」


にっこり微笑んで三人の背中に手を振りった。難しい顔をしているハグリッドに追い討ちをかけるのも忘れない。


「ほら言ったじゃない。ハグリッド」

「う」

「唸っても駄目。あぁなってしまった子供は怖ろしいよ」

「俺はお前さんの方が怖いぞ」

「あはは」


わざとらしく笑ってみせればレイが飛んできたのに気付く。穏やかな笑みに変わったのに私自身は気付かない。


「レイ」


両手を広げて呼べば鷹は応えるように翼をはばたかせ私の周りを一周した後、腕に舞い降りた。


「お?その鷹はお前さんのだったんか?」

「そうだよ。レイっていうの」

「その鷹は賢い」

「でしょでしょ!レイ誉められたー」


頬擦りすれば、お前じゃねーよって目で見られたけど気にしない。

私はレイを連れてフリットウィック先生のところに向かった。何をしにって、そりゃーこの素晴らしい装飾に私も加えさせてもらうためだ。

私の得意な「ウィンガーディアム レヴィオーサ」の力を発揮させる時が来たのだ。

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