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09?

この世は何て心が狭いのだろうか。白黒付けなければいけないことばかりの世界に嫌気がさす。

白でも黒でもない、灰色なんて選択はないのだろうか。

しかし、その異色は、異色はらしく、異端とされるのだ。結局は白か、黒か、どちらかにいなければ叫びさえあげれない。

灰色じゃ、口は塞がれ、手足は縛られ、身動きさえ取れなくなってまうだろう。ただ、ほんの少し、ほんの少し、勇気があるならば、その口を開けようともがいてみて。その手枷と足枷に力を込めて立ち上がろうとしてみて。

もしかしたら、その塞がれているという口はあなた自身が声を殺してしまっているだけかもしれないから。

もしかしたら、手枷は、何処かへと導く道標となっているかもしれないこら。

もしかしてら、足枷は、いつでも戻ってくるための命綱となっているかもしれないから。

白でもなくて、黒でもなくて、くすんた灰色に、もしも勇気があるなら。

そんなものあるわけないじゃん。

何処かの誰かが滑稽だと嗤った。

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