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18

笑いが飛び交う空間で、どこか疎外感を感じながらもその空間に水のように溶け込んでいれば不意に肩を叩かれた。


「First name」

「何だい、英雄ハリーくん?」

「やめてよ、First name」


口先だけの言葉。その証拠にハリーはニヤリと笑う。ハリーの後ろに遠巻きながらもあの家族がいることを確認した。


「ダンブルドア先生から聞いたんだ。First nameがレイを飛ばしてくれたんでしょ?」

「まぁね」

「本当にありがとう。君のおかげで僕、助かったんだ」

「あはは、何言ってんの。運も実力の内だよハリー」


この前までの私に対する不信感はどこに捨ててきたんだい?随分都合の良い頭だこと。


「それにしても、First name。よく分かったわね」

「ハーマイオニー、あんなに堂々とコソコソしてたらばれるって」


つまりコソコソできてないってこと。


「ハリー、この夏休みハリーは大変だと思うの。頑張って」

「え、あ、うん」


ドビーとかドビーとかドビーとか。あぁ、思い出しただけで気の毒だ。そんな君に私からプレゼント。


「餓死しないようにね」


食料の入ったサンタクロース並のその袋をハリーの腕に押し付けた。


「あ、ありがとう」

「うん。ばいばい、みんな」


ハリー、二ヶ月後まだ私がこの世界にいたら会いましょう。

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